日本とフィンランドのブログ[noteに移行します]

ポルヴォーアートスクールで体験した”本当の”フィンランド教育や都内の北欧イベントレポートを週1で更新予定。記事寄稿などについてはコメント欄かTwitterのDMよりどうぞ。

「オンネリとアンネリのおうち」トークイベントに行ってきました

映画「オンネリとアンネリのおうち」が日本で6/9(土)から劇場公開されます。

 

www.onnelianneli.com

 

原作はMarjatta Kurenniemi女史によるフィンランド児童文学作品。本シリーズの映画は国民の5人に1人が観るほどヒットしたそうです。

 

日本では劇場公開前に翻訳者 渡部翠さんのトークイベントが開催されました。

 

フィンランドでのエピソードを語る翠さんがあんまりにもチャーミングなので、私はちゃっかり質問したり、訳書を買い求めてサインまでもらったりしてしまいました。


まさか、私が童話の本を手に取るとは・・・

 

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実のところ、私は童話があまり好きではありません。

 

理由は、自分が幼い頃に触れたお話はいつも親や先生が子どもに対して「苦労しないとハッピーになれないぞ」と説教するツールのように感じられたからです。

 

もちろん、解釈の仕方は人それぞれです。そもそも主人公が困難に立ち向かう展開にこそ、物語の面白さがあって、時代を超えて人々に愛されるのだと思います。

 

例えば、帝国軍が攻めてこないスター・ウォーズなんてあり得ませんし。(私はローグ・ワンが好きです)

 

ところで翠さんはトークの中で、

 

フィンランドの小学校低学年の先生が一番大事にしていることは、とにかく子どもたちを本好き・物語好きにすることです

 

と語っていたのが印象的だったので、私は自分が小学校で触れた作品をいくつか思い出してみました。

 

力太郎」「モチモチの木」「ちいちゃんのかげおくり」「ごんぎつね」

ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」

 

これらを読んで「おもしろかったな〜、次は何を読もうかな?」という気持ちにはとてもなれなかったですね(笑)

なんでこんなに退屈で幸の薄い作品ばかり揃えるのでしょうか。不思議。

 

私が自発的に本を読むようになったのは社会人になってからですが、もしも小学生時代に自分の琴線に触れる作品に出会い、本をたくさん読んでいたら、10代のうちに自分の世界や可能性をもっと広げられたのでは、と思うことがあります。

 

「子どもたちを読書好きにする」というミッション、日本の教育現場でもこの考え方が取り入れられることを願うばかり。

 

さて、読書好きを育む国からやってきた児童文学「オンネリとアンネリのおうち」、これから読むのが楽しみです!

 

 

 

夜空にかかる虹

2018.7.18.
トゥルクから格安バスでカンッピに戻ってきました。雨上がりの21時です。家へ帰ろうと広場を横切った時に虹が見えました。

 

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フィンランド語で虹は sateenkaari
直訳すると雨のアーチ


ちなみに、傘は sateenvarjo
直訳すると雨の影(varjoはshadowだけでなく、陰にあたるshadeにも訳せるようなので、雨を遮るための物の陰という意味だと私なりに解釈しています)


たったこれだけの範囲での話ですが、こうして見ると傘がumbrellaになる英語よりも、フィンランド語のほうが単語に関連性があって勉強しやすい言語なのかも!

 

と、当時の私はのんきなことを考えていたのでした。

サルミアッキ味のアイスクリーム?

2016.7.18.
トゥルクまで足を伸ばしてみました。 ここはヘルシンキの前に首都だった都市です。日本に置き換えると京都のような位置づけでしょうか。

 

久しぶりに訪れると、 シティセンターの中に見慣れないアイスクリーム屋さんができているではありませんか。


Minetti Jäätelöという名前でした。 私は「世界一まずい飴」の異名でお馴染みサルミアッキ味に見えるアイスクリームを選びました。

 

しかし実際はサルミアッキ味ではありません。私は薬局で売っている塩辛いサルミアッキ以外は嫌いなのです。(中途半端に甘いので)


真っ黒い見た目に、ポップにはTumma Suklaa (濃いチョコレートの意)とあるので即決。こんなの、美味しいに決まってるじゃないですか。わくわく。

 

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うん、やっぱりおいしい!チョコレートは裏切りません。味がとても濃い。それでいて後味はさっぱりしていて、食べやすかったです。


ちなみに店舗情報を調べてみると、タンペレやオウルにはあるけれど、ヘルシンキにはないそう。 残念。


またトゥルクに来た時は、他の味にもトライしてみたいと思ったのでした。


※ トゥルクへ2017年9月に再訪したところこちらのお店はなくなっていました。ご注意くださいませ。

フリマ巡りの戦利品

2016.7.17.

週末なので、各地でフリーマーケットが開催されています。今朝はハカニエミとヒエタラハティを行き来しました。

 

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marimekkoのpukettiのスカーフやボーダーのワンピース、iittalaのkuusiのキャンドルホルダー(クリア)、スプーンなどを仕入れられたのでホクホクしています。


フィンランド語でやりとりしていたら、ごきげんなおばちゃまがキャンドルをサービスしてくださったので、夜に灯してみようと思いました。


しかし私はあることに気が付きました。夏のフィンランドは白夜なのでなかなか暗くなりません。
私がベッドに入る23時でさえ、空は白く明るいのです。


秋が来るまで火は灯さないでおいて、外の光でキラキラと輝くキャンドルホルダーの針葉樹の模様を楽しもうと思います。

チラシお断り

2016.7.16.
カンッピへ引っ越しました。新居はヒエタラハティ広場の目と鼻の先にあるデザイナーJさんのアパートです。

 

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3Fまでエレベーターがなく、スーツケースや荷物を持って上がるのがなかなか大変でした。そのとき気がついたことですが、ドアの郵便受けに


「Ei mainoksia kiitos!」


と書いたシールが貼ってあるところが多かったことです。


あとで調べてみるとmainoksia(mainos)とは広告のことでした。


なるほど、日本でも「チラシの無断投函お断り」と郵便受けなどにに貼ってあるので、同じようなものか、と納得です。


どんな広告なんだろう、情報やテキストは最小限で、ロゴデザインも洗練されているのだろうか?と個人的に興味津々なのでした。(広告系出身なので)

フィンランドの田舎で迷子になった件

2016.7.15.

ヘルシンキから50kmほど離れたある街にやってきました。北欧雑貨の買い付けが目的です。

 

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日帰りで滞在時間が限られているため、午前と午後のタイムテーブルを作り込んでの現地入りでした。

ところが、なんとも情けないことに私は午前の部で迷子になってしまったのです。


お目当てのセカンドハンドショップを出て、中心街への通りを歩いているつもりでしたが・・・行けども行けども針葉樹の景色が続きます。

 

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なんだか霧がかってきました。

 

不安な気持ちに蓋をしてひたすら歩き続けていると、自転車ですれ違った中東系のお兄さん2人組が声をかけてくれて、シティスクエアへのバス停の場所を教えてくれました。


お兄さんたちの指し示す方向を進んでいると、突然大雨が降りだしました。

 

すると、遠くからさっきのお兄さんたちがHey!と大きな声で呼びかけながら私の方に戻ってくるではありませんか。


このままだと雨に濡れるから一緒に来て、と言われるがままに自転車の後ろに乗りました。


まさか、 フィンランドで大雨に降られながら自転車を2人乗りして、橋の上や森の中を爆走するとは夢にも思わなかったです。


2kmほど進んだ先に見覚えのあるガソリンスタンドが見えてきました。

 

ここからは一人で動けますし、お兄さんのお荷物になり続けるのは申し訳なかったので、自転車を降りました。

飲む?とペットボトルのお水まで勧めてくるので、私は涙が出そうになりながらお礼を何度も伝えました。


(日本のお菓子や折り紙を持ち歩いていれば、お礼に渡せたのにな ・・・)


この時期は色んなバイヤーさんが買い付けた後なので、 残念ながら日本市場向けの収穫は全くありませんでした。


しかしお兄さんたちの優しさと、大雨の中、自転車で駆け抜けたときの針葉樹林や湖の景色を思い出すたびに、あたたかな気持ちになるのです。

夏の風物詩 フィンランドのいちご

2016.7.14.

夏のフィンランドにおける私の楽しみのひとつは、国産のいちごを食べることです。

 

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あまおうなんかと比べると小ぶりだけれど、色と甘みが濃いのです。私が入国初日にスーパーでいちごを手に取ったのは言うまでありません。

 

食べるときもヘタを取るときも、手が赤くなります。

 

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外市場 kauppatoriでも、国産であることを示すSuomiのポップが立っていて、(とくに観光客に見える人には) 試食を勧められることが多いです。

 

夏のフィンランドにいらした際にはぜひトライしてみてくださいね。