フィンランドはアイスクリーム消費国世界1位?
2016.7.19.
EMMAで展示を観た後、Hさんはリサイクルショップへ連れて行ってくれました。
入ってすぐにキャンドルホルダーを発見。
店内を見て回る間レジで預かってほしいと店員さんにお願いしてみましたが、私の英語の回路が未熟で伝わらず、お店を出る頃にはげんなりしてしまいました。
先にショップを出ていたHさんがスーパーマーケットでMAGNUMというちょっと高級なアイスバーを買ってきてくれたので、駐車場で食べました。
日差しはとても強く、封を開けると今にも溶けそうでしたが、美味しく食べるには最高のタイミングです。
「フィンランドは国民一人当たりのアイスクリーム消費量が世界一」と云われるのも納得。
ただしこのフレーズ、いつ・どこの情報ソースを参照しているのかは聞いたことがないので、SEOで上位に来ている新しめのレポートを見てみました。
以下、Worldatlasの2017年8月1日時点のデータになります。(集計期間や方法は不明)
フィンランドの国民一人当たりのアイスクリーム消費量は、ニュージーランド、アメリカオーストラリアに次いで世界4位だそうです。
世界一という情報は古いですね。
※上の写真はストックホルムのヴィーガンアイススタンドで食べたアイスクリームです。大変美味でした。
上位の三国にも自分の足で降り立ってアイスクリームを食べてみたいと思いつつ、夏のフィンランドとアイスクリームの最強コンビを引き続き楽しみたいと思ったのでした。
フィンランドのレジェンド夫婦
2016.7.19.
EMMAで観たのはRut Bryck女史というフィンランドを代表する陶芸家のひとりの作品展です。
その旦那さんは、フィンランドでレジェンドとされているTapio Wirkkala氏なのですが、彼の作品も展示されていました。
んー、かっこいい。
洗練。
ここからはRut Bryck女史。彼女の初期の作品には動物のモチーフなどもあり、少々ポップで可愛らしさが感じられます。
この色彩と表情が最高。私にとっては、お家に飾りたい陶板No.1かもしれない。
後期へ進むにつれて、幾何学模様の作品が多くなっていきます。
私はあまり多くの展示を見てきたわけではないですが、 芸術家の作品は後期に向かうほど、作風が濃縮されて尖っていく傾向にあるように感じています。
みんな!エスポーだよ!
2016.7.19.
Hさんが連れて行ってくれた先はエスポー近代美術館でした。 人々にはEMMA エンマという略称で親しまれています。
エスポーとはヘルシンキに次いで2番目に人口が多く、 フィンランドの都市の中では大きな方です。2017年冬には、 ヘルシンキとエスポーをメトロ(地下鉄)で行き来できるようにさえなりました。
にもかかわらず、 iPhoneで「エスポー」と打つと予測変換で「エスパー」にすり替わるのです。
私はそれに気づかず送信してしまい、あとでモヤモヤすることが今までに何度あったでしょう・・・
(辞書設定すればいいのだけれど)
さて、そのエスポー近代美術館で一際目を引くものといえば、 この黄色い宇宙船のような建物ではないでしょうか。
これはフィンランドの建築家 Matti Suuronen氏が設計したFuturo フトゥロというプレハブの家です。生産された一部のフトゥロは、スキーのロッジとしても使われているそう。ちなみに今年2018年に誕生50周年を迎えます。
早速ですが、内部に入ってみました。
触ってみると、本当にプラスチック!
フトゥロをじっと見ていると、なんだかストレッチマンを思い出すのは私だけでしょうか・・・^^;
ヘルシンキで起こった奇跡の再会
2016.7.19.
Hさんとランチを食べにVanha kauppa halli オールドマーケットホールへ行きました。
ぐるっと半周まわったところで突然、自分の名前とともに日本語で
「ちょっとあなた!!こんなところでなにしてるのよ!!」
と大声で呼びかけられました。
(この声は・・・)
なんと、 その人は私が東京で7年間を共にした洋楽バンドの主催者 W先生だったのです。
先生はマーケットホールのカフェで優雅にランチを食べている最中でした。
話を聞くと、先生はパリのテロ事件でフランス旅行を断念し、行き先をフィンランドとエストニアに変えて、一昨日ヘルシンキ入りしたそう。
私がフィンランドへ渡ったことは知っていて、 連絡先をLINEで私の同級生(←普段の事務連絡すら返事しない)に聞いてもやはり応答がないままの出発となり、 諦めていた矢先の再会でした。
ヘルシンキは小さな街とはいえ、W先生の引きの強さには本当に驚かされます。
先生のように強烈なキャラクターにはなれないけれど、年を重ねるのが楽しくて仕方ないわギャハハハ!!といつも大笑いして過ごせる女性はとても素敵だと思います。
私は先生と後日お茶をする約束をして、Hさんと海辺でサンドイッチを頬張り、エスポー市へ向かったのでした。
「オンネリとアンネリのおうち」トークイベントに行ってきました
映画「オンネリとアンネリのおうち」が日本で6/9(土)から劇場公開されます。
原作はMarjatta Kurenniemi女史によるフィンランド児童文学作品。本シリーズの映画は国民の5人に1人が観るほどヒットしたそうです。
日本では劇場公開前に翻訳者 渡部翠さんのトークイベントが開催されました。
フィンランドでのエピソードを語る翠さんがあんまりにもチャーミングなので、私はちゃっかり質問したり、訳書を買い求めてサインまでもらったりしてしまいました。
まさか、私が童話の本を手に取るとは・・・
実のところ、私は童話があまり好きではありません。
理由は、自分が幼い頃に触れたお話はいつも親や先生が子どもに対して「苦労しないとハッピーになれないぞ」と説教するツールのように感じられたからです。
もちろん、解釈の仕方は人それぞれです。そもそも主人公が困難に立ち向かう展開にこそ、物語の面白さがあって、時代を超えて人々に愛されるのだと思います。
例えば、帝国軍が攻めてこないスター・ウォーズなんてあり得ませんし。(私はローグ・ワンが好きです)
ところで翠さんはトークの中で、
フィンランドの小学校低学年の先生が一番大事にしていることは、とにかく子どもたちを本好き・物語好きにすることです
と語っていたのが印象的だったので、私は自分が小学校で触れた作品をいくつか思い出してみました。
「力太郎」「モチモチの木」「ちいちゃんのかげおくり」「ごんぎつね」
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」
これらを読んで「おもしろかったな〜、次は何を読もうかな?」という気持ちにはとてもなれなかったですね(笑)
なんでこんなに退屈で幸の薄い作品ばかり揃えるのでしょうか。不思議。
私が自発的に本を読むようになったのは社会人になってからですが、もしも小学生時代に自分の琴線に触れる作品に出会い、本をたくさん読んでいたら、10代のうちに自分の世界や可能性をもっと広げられたのでは、と思うことがあります。
「子どもたちを読書好きにする」というミッション、日本の教育現場でもこの考え方が取り入れられることを願うばかり。
さて、読書好きを育む国からやってきた児童文学「オンネリとアンネリのおうち」、これから読むのが楽しみです!
夜空にかかる虹
2018.7.18.
トゥルクから格安バスでカンッピに戻ってきました。雨上がりの21時です。家へ帰ろうと広場を横切った時に虹が見えました。
フィンランド語で虹は sateenkaari
直訳すると雨のアーチ
ちなみに、傘は sateenvarjo
直訳すると雨の影(varjoはshadowだけでなく、陰にあたるshadeにも訳せるようなので、雨を遮るための物の陰という意味だと私なりに解釈しています)
たったこれだけの範囲での話ですが、こうして見ると傘がumbrellaになる英語よりも、フィンランド語のほうが単語に関連性があって勉強しやすい言語なのかも!
と、当時の私はのんきなことを考えていたのでした。