日本とフィンランドのブログ[noteに移行します]

ポルヴォーアートスクールで体験した”本当の”フィンランド教育や都内の北欧イベントレポートを週1で更新予定。記事寄稿などについてはコメント欄かTwitterのDMよりどうぞ。

フィンランド人の黄金フレーズの進化形

日曜にFacebookのタイムラインがいつもより賑やかになっていました。フィンランド人の知人たちがなにやら点数と歓声を上げているのです↓

 

f:id:aakikko:20190112003010j:image

 

「アイスホッケーの試合中のフィンランド人はこんな感じ」と私はフィンランド人たちから常々聞いていたので、何についてかは書いてないけどアイスホッケーで勝ったのかな?と思っていたら予感は的中。

 

アイスホッケー世界大会の優勝は、移民向けニュースにさえ取り上げられるくらい大きなニュースなんですね。

 

yle.fi

 

さて、こういったフィンランドの人々にとって、おめでたいことがあると「Torilla tavataan!」というフレーズがどこからともなく聞こえ(書き込まれ)てきます。

 

直訳すると「広場で会おう!」ですが、「広場で集まってみんなで喜びを分かち合おう」なのかなと私は解釈します。

 

フィンランド政府観光局公認の絵文字にもなっているので、かなりポピュラーですね。

finland.fi

 

この「Torilla tavataan!」という表現が生まれた背景を見てみると、1995年にMM-95というフィンランドのチームがアイスホッケー世界大会で優勝し、57日の夜にストックホルムの広場Sergels torgに人々が、58日にはフィンランド中からヘルシンキのマーケット広場へ10万人の人々が押し寄せたそうです。しかしこのときは「ゴールデンセレブレーション」「チャンピオンシップセレブレーション」「フォークフェスティバル」と言われ、「Torilla tavataan!」とは言われていなかったのだとか。

 

(引用)

www.is.fi

 

最近、フィンランド人の友達から聞いた話では「Torilla tavataan!」のパロディで「Tortillat avataan!(トルティーヤを開けよう!)」というネットの書き込みもあるそうです。YouTubeのコメント欄などでこれらのフレーズを見かけたら、確実にフィンランド人とのことでした。それにしても、上手いダジャレですね。

フィンランドの正月の花火について思うこと。

フィンランドでは年明けとともに花火を打ち上げる習慣があります。

 

私はクリスマスに一時帰国していたので、この風物詩を目の当たりにしたことはありませんが、今年もフィンランド人の友人が花火の動画を「Hyvää uutta vuotta!(あけましておめでとう)」というメッセージと一緒に送ってくれました。

 

動画を見る限り、日本のド田舎の町内会がやるような花火大会よりも規模感が大きく感じられます。

個人的にはフィンランドのこのセレモニーについて、「ケガする人いそう」「花火OKの広場の近くには住みたくないな」と思ってしまいますが、これは私が神経質なのでしょうか?

 

yle.fi

 

さて、1月1日も国営放送が移民向けのニュースを更新してくれていたので、目を通すと、新年を祝う花火についても以下のように報じられていました。

 

Lounais-Suomen poliisi kertoo, että paljon työtä aiheutti myös ilotulitteiden väärinkäyttö. Ihmiset ampuivat raketteja toisia ihmisiä, autoja ja taloja kohti.

Ainakin 1 ihminen on saanut vakavan silmävamman ilotulitteista. Lisäksi sairaaloissa on hoidettu muutamia keskivaikeita silmävammoja.

 

南西フィンランドの警察によると、花火の誤った使い方によって多くの仕事(出動要請?)が発生した。人々は他人や車、家に向けてロケット花火を撃った。

少なくとも1名は花火によって目に重症を負った。加えて、いくつかの病院では中度の目の負傷の治療を行った事例がある。

 

地域によるのでしょうけれど、用心するに越したことはないですね。

フィンランド人のクリパに行ってきました

先週25日にフィンランド人の友人のお宅のクリスマスパーティーに招かれてきました。

 

場所は私が出国前に8年間住んでいた目白の近所で、私は思い出に浸りながら、目白通りをぷらぷら歩きました。

 

学生時代に立ち寄っていたラクチーナカフェではクルミとイチジクのスコーンを、私の中では世界一おいしいケーキ屋さんだと思っているエーグルドゥースではミルフィーユが売り切れてたのでシャンティフレーズを買いました。

 

友人宅に着くと、ヨウルトルットゥの生地にプラムのジャムをのせ、これからオーブンで焼くところでした。

私は手土産をお渡しして、友人のお嬢さんと立ち話を始め、彼女から女性の兵役についていろいろ教えてもらいました。

 

ほどなくしてヨウルトルットゥが焼けました。

「本当は焼く前に溶き卵を塗りたかったのだけど」とお嬢さんは言いますが、素朴な見た目も素敵。

アツアツの焼きたてをほおばると、とっても幸せな気分になります。

 

f:id:aakikko:20181231182453j:image

 

オーブンが空いたのでここからクリスマスの定番料理ラーティッコ5種類をどんどん温めます。

 

マカロニラーティッコ(マカロニ入り)

カーリラーテイッコ(キャベツ入り)

ルッカナラーティッコ(ニンジン入り)

ペルナラーティッコ(ポテト入り)

ランタラーティッコ(ルタバガというスウェーデンカブ入り)

 

ラーティッコとは耐熱皿にいろんな食材を入れて、オーブンで焼きっぱなしにする家庭料理です。キャセロールと訳される場合もあるようですが、私はキャセロールを食べたことがないのであんまりピンときていませんが。。

 

ポルヴォーに住んでいた頃、マカロニラーティッコをHさんの家で一緒に作り、ごちそうになりましたが、一度に何種類ものラーティッコがテーブルに並ぶのはフィンランドでもあまり見たことがありません。

 

f:id:aakikko:20181231183327j:image

 

1スクープずつお皿によそいます。こんがりしたチーズとマカロニ、根菜、キャベツ、どれもおいしい…

 

そして、クリスマスハムでおなしみのヨウルキンックもあります。コストコのらしいですが、味がしっかりついていて、そのままで食べておいしい。

 

f:id:aakikko:20181231184441j:image

 

ヨウルキンックといえば、シナッピ(フィンランドマスタード)ですが、代表的な2ブランドであるトゥルンシナッピとアウランシナッピ、どっち派かという話になり、私も食べ比べに加わりました。

個人的には前者の方が少しサッパリしていて好きです。

 

その後はデザートをいただきながら、いらっしゃったゲストの方と映画やフィンランド語学クラスの話などで大盛り上がり、気付いたら4時間が経過していました。

 

f:id:aakikko:20181231190039j:image

 

f:id:aakikko:20181231191311j:image

 

ホストの友人に「良いお年を」のあいさつとハグをして、いただいたプレゼントと目白通りで手に入れたフードを手に、私は帰路についたのでした。

 

ごちそうさまでした!

フィスカルスの家

今朝、メールをチェックしていたら見慣れない名前のフィンランド人女性からメールが届いていました。

 

内容は、クリスマスのあいさつと「2017年は素敵なカードをありがとう」。

 

「雪の降るフィスカルスより」という一言で、彼女は以前、カルヤーの駅前で初対面の私を車に乗せてアンティークフェアへ送ってくださった恩人であることを思い出しました。

 

当時、カルヤーからフィスカルスへ向かうバスは2時間に1本しかありませんでした。

 

(早く会場入りしないと収穫が減ってしまう・・・!!!)

 

駅に着いて知ったこのタイムロスに耐えられなかった私は軽くパニックになり、スーパーの駐車場へ向かい、車に乗り込もうとしている彼女に「5€でフィスカルスまで乗せてくださいませんか?もしもあなたがフィスカルスの方でしたら。」と声を掛けたのです。

 

彼女は「うちの近くだから払う必要ないわ!」と快く車に乗せてくださいました。

 

建築家である彼女は到着すると、ご自身で設計した家やガレージ、陽気な旦那さんまで紹介くださり、そのままランチまでご馳走になりかけるほど歓迎してくださいました。

 

私は買い付けの仕事があったので彼女の連絡先をメモして、断腸の思いでそこを後にしました。

 

怒涛の買い付けを終えて10kg近いヴィンテージのプロダクトを抱えてヘルシンキへ帰った私は、お礼のカードを作って彼女に送りました。

 

そのときの私は引越しを控えていたので、住所ではなくメールアドレスを書き添えておいたのですが、日本での慌ただしい日々を送っている中で、思いがけず彼女からの便りを受け取ってあたたかい気持ちになったのでした。

 

f:id:aakikko:20181224013441j:image

 

そして、青空と緑のよく映える彼女のお家を再訪する日がそう遠くないような気がしています。

青山のスウェーデン?ボルボスタジオ青山 Cafe & Barに行ってきました

今月の初旬まで、青山のdoinelさんにてフィンランドイラストレーター Matti Pikkujämsäさんのエキシビジョンが開催されていました。

 

doinel.net

 

前半のある1日には彼のライブペインティングが見られるとのことなので、私は夕方に青山へ向かいました。

 

ギャラリーは早々に多くの人で埋まっており、パフォーマンスまで時間があったので、私は246通りに出て、大通りを歩いていると見つけました。

 

f:id:aakikko:20181214194255j:image

 

一見、VOLVOショールームのようですが、時間帯によってカフェとバーを営業しているそうです。

 

f:id:aakikko:20181214194324j:image

 

f:id:aakikko:20181214194327j:image

 

フィンランドのイベントに来てるのに隣国スウェーデンのカフェに行くことになんとなく罪悪感^^;)

 

f:id:aakikko:20181214233609j:image

 

カフェの店員さんはとてもフレンドリーで、撮影許可だけでなくかわいらしいキャンディーまで頂いてしまいました。

 

f:id:aakikko:20181214194459j:image

 

私は以前、車について明るい知人にスウェーデンVOLVOにはどんな特徴があるのかを尋ねたことがあります。

 

彼いわく

 

「日本車は衝突したら乗客を守るために自分側の車体が衝撃を吸収してクシャッとなる。でもVOLVOは頑丈で相手側の車体を破壊して自分側の乗客を守る」

 

という嘘か本当か分からない答えがかえってきたことがあります(笑)。

 

その真偽を店員さんに確認したかったのですが、内装に気を取られて、すっかり忘れていました。

 

f:id:aakikko:20181214194546j:image

 

丁寧にドリップされて出てきたコーヒーは、苦味のほどよい濃いめのコーヒーです。これは、、私の好みです。

 

ストックホルムのVete-KattenやヘルシンキのGOOD LIFE COFFEEのような酸味のある北欧コーヒーではありません。

 

カップをよくよく見ると、目黒にカフェを構える神乃珈琲でした。

 

f:id:aakikko:20181214195449j:image

 

近所すぎて「いつでも行けるし…」となかなか訪問しないですが、これを機に今度こそ神乃珈琲にも行ってみたいです。

 

ムース(ヘラジカ)に哀愁漂ってました。


f:id:aakikko:20181214194525j:image

本気のフィンランドBARゆおっぽらっりに行ってきました

12月某日。

フィンランド好き2人組によるフィンランド好きためのイベントゆおっぽらっり Vol.3に行ってきました。

 

www.juoppolalli.tokyo

 

こちらのイベントはもともと今年の5月に開催されたのですが、お二人の細やかなホスピタリティとおいしいフィンランドごはんが大人気で満員御礼、3回目を迎えています。

 

今回は12月にフィンランドのあちこちで開催されるピックヨウル(忘年会みたいなパーティー)がテーマで、独立記念日にあたる12月6日も近いのでそのお祝いもしていました。

 

人と話すのに夢中で写真がまったくないのですが・・・

 

クリスマスシーズンのフィンランドでお馴染みのピパルカック(薄いジンジャークッキー)、グロッギ(ホットワインのような飲み物にアーモンドやレーズンを入れたもの)、ヨウルキンック(クリスマスハム)はもちろん、主催者のうちの一人の女性は9月にフィンランドの森で摘んだきのこを乾燥させて持ち帰り、それを使ったソースをライ麦のパンやクラッカーにのせて提供してくださるという徹底ぶりでした。

 

かろうじて手元にあった写真。クリスマスハムにディル。ピンク色のクリームはビーツで色づけられています。

 

f:id:aakikko:20181207234610j:image

 

壁には世界一まずい飴でおなじみのサルミアッキのクリスマスカレンダーまで飾ってありました。

 

その他に、現地でしか手に入れられないフィンランドウォッカクラフトビール、Fazerのチョコやスナックなどが山ほどテーブルに置いてあり、隣りにいたフィンランド人女性は「ここが日本とは思えない」とびっくりしていたほどの充実ぶりです。

 

(例えるなら、日本のものが売ってなさそうな異国の地のパーティーに行ったら、ハッピーターンじゃがりこブラックサンダーなどが出てくるイメージでしょうか。)

 

私は連日あちこちに足を運び少し疲れていたので、小一時間ほど顔を出して帰ろうと思っていたのですが、気づいたら会場のクローズまで居座ってしまいました(笑)

 

この界隈で出会う人々は、老若男女問わず色んな物事に対してオープンだったり、「日本で社会人一年目になったけど、やっぱりフィンランドで学びたい」、「フィンランド語を学んで、フィンランドの映画を理解できるようになりたい」とそれぞれ目標を持っておられる方もいたりすることが多く、私もやるぞー!という前向きな気持ちになれます。ありがたいことです。

 

先月、私はあるコミュニティ(8年くらい属している)の打ち上げに参加しました。

そのときにものすごく不思議に感じたのは、自分と同じ20代の人たちの会話内容が過去に自分たちが共有したエピソードに2時間まるまる終始していたことです。

 

私は「ここは中高年の同窓会か?」と錯覚しました。

 

何を話すかはもちろん自由ですし、いちゃもんをつけたくないですが・・・もう10回以上は聞いてる話ばかりで、私から今や未来の話題をふっても全然膨らまない不思議。

 

そのことについて違和感を持っていたのですが、ゆおっぽらっりで出会った人たちとの交流を通して、その正体が「フォーカスしている時制のちがいから生じたもの」という確信が自分の中に育って、帰り道はお腹いっぱい&心も晴れやかになれたのでした。

 

ごちそうさまでした!

編み物サークル オンペルセウラに行ってきました

フィンランドの人々にとって編み物はとっても身近な存在です。

バスで移動中のおばあさんも、競技に臨むオリンピック選手も、編み物をします。

 

nlab.itmedia.co.jp

 

私のホストマザーたちによれば「学校で習うから、みんな編み物できるよ!」とのことでした。

 

そんな編み物には、以下のような効能があるとフィンランドセンターは述べております。

 

・ストレスや不安感を軽減させる

・自分の健康に対する自信の高まり

・血圧を下げる効果

・集中力の改善

・記憶力の改善

 

また、同センターは一般の人々に向けて、編み物に親しむ機会を月に1回のペースで提供くださっているので、私もおじゃましてきました。

 

オンペルセウラの開催場所はフィンランドセンターで駐日フィンランド大使館の敷地内にあります。

 

駐日スウェーデン大使館などと比べて一般開放されないため、事前予約が毎回必要です。

 

他の参加者の方々と敷地内に入ると、会場の受付開始までは別室で待機になりました。

 

f:id:aakikko:20181130213902j:image

 

サウナフォトスポットがありました(笑)

 

受付後は毛糸と編み棒が配布され、コーヒーやジュースとお茶菓子(今回はスコーン!)が振る舞われます。豪華過ぎる・・・

 

f:id:aakikko:20181130213920j:image

 

今季は毛糸の靴下を作っています。

 

参加が私のように初めての人もいれば、もう靴下ができあがってフィンランドセンターの所長さんたちにお祝いを贈呈されている人もいます。

 

私も編み物経験者の方や所長さんに教えていただきながら見よう見まねでやっています。

 

前回は所長さんに相談したら「kaksi oikea(右に2つ??)」と言いながら編み方を見せていただきました。(希望すれば英語や日本語通訳でアドバイスを聞くこともできます)

 

私は「右に2目に編む」と認識して、編み方をYou Tubeで探しまくりましたが、それらしきものが見つからず・・・

 

今回、経験者の方に教えを請うたところその正体が「2目ゴム編み」であることが分かりました。2目表目、2目裏目で編んでいくのだそう。

 

そして所長さんにの「oikea」を日本語にしたときの意味は「右」ではなく「表」ということが分かり、フィンランド語の勉強にもなりました!

 

オンペルセウラでは「今月の女性」と題してフィンランドのパワフルな女性についてのプレゼンテーションを聞くことができます。

 

フィンランドセンターの活動はアートだけではなく高等な学術的な研究への取り組みも大変熱心です。

 

日本で触れらるメディアだけでは、なかなか知ることができないフィンランドの女性の人生や歴史について知られるので私はこのセクションもとても気に入っています。

 

今月の女性はフィンランドを代表する作曲家ジャン・シベリウスの妻アイノ・シベリウス

フィンランドの女性は(全員とは限らないけど)やっぱり強くてたくましいし、そういったことが良しとされる国などだと切実に感じます。

 

印象深かったエピソードを列挙すると以下のとおり。

 

・結婚後、ヘルシンキで飲んだくれるジャンをアイノがたしなめて郊外のトゥースラに引っ越しさせた

 

・ジャンは森での散歩を大切な日課としており、その散歩のときは正装して、四季に合わせて帽子の色も替えていた

 

・5人の子どもの子育てに家計が逼迫している中、アイノが「稼ぎたいなら交響曲を書けば?」と提案し、ジャンは交響曲作品を発表してブレイクした

 

・トゥースラの家の緑の暖炉や家具などはアイノがプラン・デザインしたもの

 

・アイノはトゥースラの家の庭でトマトやじゃがいもなどの野菜を作って自給自足していたが、当時の国内では珍しいアスパラまでも育てていた

 

これらの話を聞いて、トゥースラやアイノラにも足を運んでみたくなりました。

 

f:id:aakikko:20181130214004j:image

 

ちなみに、プレゼンテーションをしていた所長さんは口頭での発表と編み物を同時にこなしていました。器用すぎる・・・

 

私もこんな風に編めるようになりたいなとつくづく思うのでした。