バレンタインデーは友達の日
バレンタインデーですね。せっかくなので、私の経験した日フィンそれぞれのバレンタインデーをご紹介します。
日本の企業では大手やベンチャー問わず、バレンタインデーの1週間前になると姉御肌の女性社員が社内チャットやSlack、Facebookなどで女性だけのグループを作り始めます。
そして500円ずつ出し合って、男性陣向けにチョコを用意します。場合によっては若手社員が買い出し要員になります。
2月14日のランチタイム後になると、グループチャットで「今から渡しますよー!」と伝達が来て、女性社員が一斉に最寄りの男性社員にチョコを手渡します。
正直に言うと、どの会社でも大してオフィスの空気が盛り上がった記憶はありません。(業績の良し悪しに関係なく)
驚いたのは、ある職場で
役員→ゴディバ
中堅社員→メリーチョコレート
いじられ系社員→ブラックサンダー
という割り振りになっていたことです。
こういったケースは1社でしか遭遇してませんが、、他社でもわりと起こり得るのかな?
本人がブラックサンダーをデスクに備蓄していないかぎりは、ここまで階段つけるのはちょっと・・・と当時の私は思いました。
さて、ここからはフィンランドのバレンタインデー、Ystävän päivä(友達の日)についてです。
この日は男女関係なく「Hyvää Ystävänpäivää!」とカードやメッセージを送り合ったり、共用スペースに花を飾ったり、ホストファミリーと一緒におやつを食べてコーヒーを飲んで過ごしていました。
日本では友チョコ文化はあるものの「女→男」ってベクトルが強いですが、フィンランドではこのくくりがないし、男女関係よりも友達関係のほうがイベントの当事者も圧倒的に多くなるし、日本にも「友達の日」があればいいのにと思いました。
そもそも、キリスト教の国じゃない日本でハロウィンやイースターが近年盛り上がってきているのに、国や宗教を超えてユニバーサルなテーマ「友達」にフォーカスしてお祝いする日がないことのほうが不思議に思えてしまうのは私だけでしょうか。
(補足:日本では7月20日が「友だちの日」らしいです。初耳)
先週の恵方巻きにも言えることですが、スーパーやコンビニ、百貨店に大量に並ぶチョコレートは売れ残ったらどこへ行くのでしょうか。
海外に出るまで気づきもしなかったけれど、この国はモノもサービスも過剰だと改めて実感しています。一方で、かゆいところに手が届くものも多く、私も恩恵を受けている面もありますが。
とはいえ外国人の観光客や労働者の受け入れや、日本人の人口の減少で、やがてこの風潮にも限界が来る時代がやってくるのかも?とも思っています。
ここまで日本のバレンタインデーについてのモヤモヤを書きましたが、今日はムーミンのチョコレートをいただいてルンルンです。