日本とフィンランドのブログ[noteに移行します]

ポルヴォーアートスクールで体験した”本当の”フィンランド教育や都内の北欧イベントレポートを週1で更新予定。記事寄稿などについてはコメント欄かTwitterのDMよりどうぞ。

大使館のザリガニパーティーに行ってきました

今月の初旬はスウェーデンフィンランド人の文化ウィークでした。

 

aakikko.hatenablog.com

 

朝から埼玉の飯能までポルヴォーアートスクールの先生に会いに行った後は帰京して港区の駐日フィンランド大使館へ向かいました。

 

最終日のプログラムはザリガニパーティーです。

ドレスコードはザリガニにちなんで赤かオレンジのアイテム。

 

最初にフィンランドセンターの所長さんのごあいさつとザリガニパーティーの歴史の説明、キッピス(乾杯)の音頭があり、晩餐会の会場が開かれました。

 

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すべての席にセットされているザリガニのナプキンとハットは着用必須です。

私はハットが落ち着かなくて後頭部の下にぶらさげていたのですが、そのたびに2席となりの知人から「かぶらなきゃダメだよ!」と少なくとも3回はたしなめられました(笑)。

 

前菜はトーストに薄いレンコンとアンズタケのようなキノコがのっていて懐かしい&おいしかったです。

 

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ほどなくして大量のザリガニが運ばれてきました。

 

フィンランドのサーモンスープに必ずと言っていいほど入っているディルが添えてあります。

 

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男性がとなりの女性の皿にザリガニをよそってあげるというルールでスタートしました。

 

専用のカッターでザリガニの胴体に刃を立てて、そこから汁をズズーーーーッと吸います。

 

「食事中に(例:蕎麦)すするのって欧米でマナー違反じゃなかった?」と初めてフィンランドでザリガニパーティーを経験したときに思ったのですが、こればかりはなかなか無音でできないですし、ザリガニは別のようです。多分。

 

そして取り外した頭やハサミの部分にも刃を入れて、小さな身と汁を楽しみます。

 

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汁はトーストと一緒に楽しむのも所長さんたちのおすすめだそうです。

 

もう一匹目を手に取るタイミングで、都度、事前に配られた歌詞カードに載っている歌を全員で大合唱します。

全部スウェーデン語でほとんど意味を汲み取れませんでしたが、中にはキャッツのメモリーなど有名な楽曲のメロディだったりもするので私も加わりやすかったです。

 

ザリガニを食べては歌い、食べては歌いの繰り返しなのですが、汁には塩気があるので私は翌日のことを考えて8匹くらいでセーブしました。

 

ザリガニに刃を立てたり解体したりする過程で卵を持った個体に何度が遭遇しました。

近くに座っていたフィンランド人の方に卵は食べても大丈夫なのか質問すると、食べても良いのだそうです。

 

しかし、ザリガニの卵はとびっこでもイクラでもない感じで怖かったので、私は味見だけしてそっとしておきました。プチプチした食感で、中身は塩気のある味でした。

 

(デザートと食後の紅茶は別腹です…)

 

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会から3時間が経過したあたりで、参加者それぞれが食べたザリガニの数をひとりずつマイクで発表して、会は締めくくられたのでした。

 

フィンランド以外でこんな本格的なザリガニパーティー経験ができるとは思ってもみなかったので、ありがたい催しでした。

 

ごちそうさまでした!

 

ちなみに日本のIKEAでは夏になると冷凍のザリガニが箱入りで販売されます。

 

もちろん、日本の池や川にスルメを垂らして釣り上げるザリガニのような泥臭さは皆無ですのでご安心を。

 

それでは、もいもーい。