東京のOLがフィンランドでインターンした話

フィンランドの美術学校でインターン後、北欧雑貨のバイヤー、モデル、ライターとして活動/現地の体験やマニアックな情報を公開中

日本の英語の教科書について思うこと

2016.7.24.

ポルヴォーへの引っ越しまであと数日。HさんからSIMフリースマホを受け取る前に、一度アパートへ荷物を置きに戻りました。

 

アパートの門をくぐると、庭でアジア系の女性がタバコを吸っていました。Hiとあいさつをして建物のドアを開けようとすると、

 

"Are you moving?"

 

と呼び止められました。彼女は台湾出身の人で、近々フィンランドから帰国するそう。靴や物が残っているから、もしも必要だったら持って行っていいよと声をかけてくれました。なんて親切なのでしょう。

 

私は、自分もここをすぐ出てしまうから物はとくに必要ないこととお礼を伝えました。その前にお互い名乗り合って気が付いたことがあります。

 

Iさんのアパートを借りるときや、迷子になって中東系のお兄さんたちに助けられたときなどにも体験したことですが、フィンランドで出会った人たちとは初対面の時、自分のファーストネームを言いながらぎゅっと短く握手をすることが共通の振る舞いであることです。

 

本の学校の授業や日本が出版したフィンランド語の教科書には

 

My name is ○○○.

 

Minun nimi on ○○○.

 

と会話文にありますが、私は実際に生活していてこのフレーズに一度も耳にしたことがありません。

 

1年以上フィンランドにいましたが、一度もありませんでした。

この体験を通して私が思ったことは、

 

本の学校の教科書は、実際どのように英語や外国語が話されているのかを知らない人たちによって作られている可能性が高い

 

ということです。もちろん、文法を学ぶ土台を作るためには上のフレーズはあった方が学習しやすいとは思いますが。

 

また、そこに続くHow old are you?というお決まりのフレーズ。

これもフィンランドでは(日本の人以外からは)聞かれていません。

 

フィンランドでは留年や飛び級は日本より一般的な選択肢ですし、大学も50歳までは無料で入り直せるとも聞いたことがあります(情報元は未確認)。

 

入社も入学も年齢にばらつきがありますし、企業による新卒採用はそもそも行われません。

これはフィンランドの人々が年齢をいちいち聞いてこない背景の一つであると私は推測しています。

 

大学卒業後に「よーい、どん!」とキャリアが一斉スタートとならないフィンランドでは、会社でGoogleカレンダーを開いても「☆同期飲み☆」という予定は存在しないでしょう。

 

一方、日本では1コ上、2コ上、タメ、同期、後輩、先輩・・・年齢差への関心度が高く感じられます。 

 

私は新卒のとき「○○さんとは同期だから仲良くしてね」と上司に言われましたが、どうして同期という理由で仲良くするのか、よく分からなかったですし、今も理解できません(笑)

 

同期→同い年→ジェネレーションギャップが少ない→お互い共感する場面が多い→結束力を高めやすい→早く協力し合う仲になって色々乗り越えてねって言いたかったのかな?と、当時は自分なりに解釈しました。

 

もちろん、プロジェクトを進めるために協力し合うことはとても大切だと思いますが、協力と仲良しって別物だよなとモヤモヤしていたのです。

 

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フィンランド生活はまだ始まったばかりですが、自分が長年持っていた日本への違和感を改めて認識できてよかったです。