日本とフィンランドのブログ[noteに移行します]

ポルヴォーアートスクールで体験した”本当の”フィンランド教育や都内の北欧イベントレポートを週1で更新予定。記事寄稿などについてはコメント欄かTwitterのDMよりどうぞ。

18歳の誕生日パーティーに贈る寿司ケーキ

2016.8.7.

今日はホストファミリーの長女Lちゃんの18歳の誕生日パーティーです。

 

ここフィンランドでは18歳から成人とみなされ、飲酒や選挙への投票が可能になります。

多くの子は親元を離れたり、男の子の場合は兵役を受けたりするのだとか。

 

人生において大きな節目に当たるため、この年の誕生日は盛大なパーティーになります。

 

朝からキッチンには大量の野菜やベリー、食用のドライラベンダーなどが運び込まれました。

親戚全員と友達が来るので、尋常じゃない量です。

 

このパーティーの存在はホームステイ初日にマッマが教えてくれていました。私もなにかしたいと思い、寿司ケーキ sushi-kakkuを作るためにパッパに材料を相談したのは1週間前の話。

 

キッチンは12時から空くと聞いていたので、前日からお米を浸水させ、当日のお昼から鍋で炊きながら、炒り卵とツナの炒めものを作りました。

 

具材は上手くいったものの、お米の炊き上がりにムラがあります・・・

 

酢飯用の液がなじまなそうで悩んでいると、パッパがお米をバットに移し替え、素手で和えてくれました。

 

ケーキを3層にして冷蔵庫に寝かせ、お客さんがそろって乾杯後に最後のデコレーションを予定していました。

 

続々と親戚やご近所さん、Lちゃんのクラスメイトが集まり、マイヤおばあちゃんもやってきました。

 

しかし、いざ乾杯の時にマッマの妹(ミュージシャン)ファミリーが来ていないことが分かりました。

 

パッパは「ヒーローとアーティストはいつも遅れてやってくるものさ」と笑っていました。

 

30分後に妹ファミリーも到着し、乾杯!

 

私はそこからケーキを器に移して、飾り付けを始めましたが、今日、入ってくると聞いていた葉物野菜がありません。

 

パッパいわく、今日は入荷しなかったとのこと。

 

待って待って!そんなの聞いてないよ!(泣)

 

キッチンにあるのはきゅうり、ローストしたパプリカ。パプリカは赤が強すぎるので今回は使えません。

プランどおりにエビを並べ、Lちゃんの名前をキュウリの皮で作った線で表現しようとしますが、自分が思い描いたものと程遠くなりました。

 

私は来客対応中のパッパに助けを求めると「何分必要?」と聞かれたので「10分必要かも」と答えましたが「5分までだ」と返されてしまいました。

なぜなら、パッパは5分後にティータイム前のパーティー全体の挨拶をするからです。

 

あらゆる予定が自分の中で狂ってしまい、私は胃がキリキリしましたが、パッパは5分もかけずにLちゃんの名前を表現してくれました。

 

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助かりました・・・パッパ、本当にありがとう!!

 

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そうして彼は颯爽とパーティーの場に戻って挨拶をし、ゲストは用意された食べ物をお皿に取り始めました。

 

私も行列に並んで各料理を一口ずつお皿にのせてから席に座り、お礼を伝えているとパッパがdeadと言いました。

 

どういう意味だろうとパッパが指さす方を見ると、寿司ケーキがお皿の上から消えています。

 まだティータイムが始まって5分も経っていないのに、売り切れてしまいました。

 

私はお米の炊き具合のムラに納得できなかったことやパッパにデコレーションで手間を取らせてしまったことに落ち込んでいましたが、パッパはケーキを食べて

 

「心配ないよ。おいしくできてるから毒が入ってても誰も気付かないさ!」

 

ジョークを交えながらフォローしてくれました。

毒ってどういうこと?と私は思わず吹き出してしまいました。

 

ドイツからやってきたパッパの友達ファミリーも、マッマも、マッマの友達も、そして主役のLちゃんも、こんなに一人浮いている日本人の私に笑顔で、Sushi-kakku oli tosi hyvää!とてもおいしかったよ!とそれぞれ声をかけてくれました。(感謝)

 

夜まで続いたパーティーの片づけをしていると、さらにマッマに呼びとめられ「寿司ケーキは成功だったわよ」と強くハグしてくれました。

 

Lちゃん、おめでとう。

そして、皆が喜んでくれてよかった・・・!私は安心感から、あっという間に眠りについてしまったのでした。

 

 それでは、もいもーい。

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記事に登場したユーモアたっぷりのパッパは、観光都市ポルヴォー屈指の人気レストランのマスターシェフです。

自家製のパンやパスタ、ファラフェルサラダ、グリルドサーモンなどガッツリ食べたいときも、コーヒーやスイーツなど小腹を満たしたいときにもおすすめします。

店員さんたちもフレンドリーです▼

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