フィンランドでのキャリア選択
2016.8.17.
今朝も雨が降っています。
ほんの少しsuomenmestari(教科書)で勉強して、出勤しました。
明日から本格的に新学期に入るので、校舎をたった一人で掃除しているE先生を手伝いました。
掃除機はイギリス発のヘンリー。意外と吸引力があります。
マットを叩いたり、掃除機をかけたり、ものすごくホコリっぽくて私は咳が止まりませんでした。
そのとき私は、ふとフィンランドのホテルやメトロなどで見かける清掃員の人は必ずと言っていいほど、外国人であることに気が付きました。そしてこのアートスクールでも。
E先生はポーランド出身で、今掃除を手伝っている日本人の私も、フィンランド人から見れば外国人です。
しかし、先生はフィンランド人男性と結婚して長男を出産、すでに5年住んでいて、言葉もペラペラです。
また、Hさんからは以前、E先生は本当は絵の先生だけれど、フィンランドの大学を出ていないからこのアートスクールでは教員としてクラスを受け持つことができず、教員の補助や掃除が主な仕事であることを聞いたことがありました。
ここフィンランドでは、現地の大学を出ていない人の多くは、キャリアの選択肢がかなり限られてしまうように思えました。
私はアートスクールとは1年契約のインターンシップ(ボランティア)で、お給料は一切出ないですし、満期を迎えても就職はできません。
フィンランドで掃除を仕事にする意味も見出だせないので、ここに1年間どっぷり留まるのではなく、いずれは買い付けや他の仕事に比重を移そうと思ったのでした。
それでは、もいもーい。