東京のOLがフィンランドでインターンした話

ポルヴォーアートスクールで体験した”本当の”フィンランド教育の記録です。お問い合わせはコメント欄またはTwitter(@akotwi)のDMよりどうぞ。

残業とお客様とフィンランドと

2016.7.31.
明日からいよいよインターン先へ初出勤。
食後にバスの時刻表をwebページで確認しました。

8:55の次は10:40・・・平日午前帯でこんなに間が空くのか、とちょっとびっくり。ど田舎か。

 

その後、Lさんが最寄りのバス停まで案内してくれました。

 家から一本道を6分ほど歩いたところにあります。

 

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なんだろう、このバス停の「とってつけた感」は。

 

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なんと、時刻表も停留所名の記載もありません。

フィンランドの他の地方都市でも同じ経験をしましたが、自分の生活圏内ではあってほしくないかも・・・

 

ここでLさんは、バス停での注意点を教えてくれました。(ありがとう)

 

1)時刻表に書いてある時間の10分前にはバス停に立っていること

10分前にバスが来ても待ってくれないから。

 

2)バスが見えたら必ず手を挙げること

そうしないと停まってくれないから。

 

1)は、バスの本数がはるかに多いヘルシンキ市内では見られませんでしたが、2)に関しては私の経験上、フィンランド中で言えることです。

 

私は注意点1)についてストレスに感じてしまいました。

なぜなら秋冬になると、氷点下の野外で毎朝10分以上バスを待たなければならないのです。

 

しかも雪ならバスはスピードを落とすはず。定刻より遅れてくることも十分考えられます。それに甘んじてうっかり逃したら、また2時間近く家で待って、バス停に行かなければなりません。

 

いつでも2,3分おきに電車がやってくる山手線生活を送っていた私には、考えただけでも頭痛がしました。

 

まあ、2)に関しては運転手も乗客も時間の節約になって気持ちいいだろうなと思います。私もこの方針には賛成。

 

この国では「私は○○駅に△月△日 ◇時◇分にやって来るバスに乗るんだ!」という客側の能動性を問われている感じがします。

 

日本ではバスが早く着いても時刻表の時間まで待ってくれますし、手を挙げなくても停まってくれるからこそ、そう感じてしまうのかもしれません。

 

また、私がこのど田舎バス事情でより体感したのは、ここフィンランドでは、サービス提供者と顧客の関係が日本よりはるかにフラットであることです。

 

日本では『お客様は神様です』の傾向があるので、力関係はサービス提供者<顧客である一方、フィンランドではサービス提供者=顧客、場合によってはサービス提供者>顧客と言えそうです。

 

※※※

ちなみにこの有名なフレーズは、三波春夫さんご本人の真意とはちがう意味で世間に浸透しているみたいですね▼

 

www.minamiharuo.jp

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例を挙げると、フィンランドのスーパーでもリサイクルショップでも閉店時間が近づくと店員さんが照明を(店によっては手動でスイッチをパチパチと)点滅させます。

閉店時間になったらお客さんへ「帰って」と言います。

 

しまいには照明を落として真っ暗にすることさえあります。

フィンランドあるある

 

この照明の点滅はフィンランド語で「Valomerkki ヴァロメルッキ」と言い、フィンランド語版ウィキペディアにもありました(笑)

ウィキ先生によると、アルコール飲料の提供終了の際にもこの点滅が使われるみたいですね。

 

Valomerkki – Wikipedia

 

私はValomerkkiに初めて遭遇した時、日本ではそんな対応あり得ないし!とカルチャーショックを受けましたが、背景を考えていると気にならなくなりました。

 

なぜなら店員さんにだって、自分の人生があります。

仕事から帰って、(雇用が流動的なので)スキルアップのために市民学校や習い事に行ったり、家事や子育て(父親参加は当然)をしたり、友達と遊びに行ったり、休んだりする時間が確保される必要があるよね、というのが私の考え方です。

 

さて、明日から心してバスに乗ります。

 

それでは、もいもーい。